2011年06月21日
ハヤシライス!
ある日の賄いのお話です。
よく、うちで働いて頂いているパートさん(主婦)などから、一品料理や御膳(定食)に付く小鉢、または賄いのおかずなどで、
「これはどうやって作るのですか?」
とか、例えば
「この松前漬けのレシピを教えてください。」
など、様々な料理の質問を受ける事があります。調理する事を職業としている私たちですから、当然、解り易く説明したり、コツなんかも教えれる範囲で答えます。しかも主婦も毎日、家族にご飯を作る料理人ですから下手な事は言えません。
また、質問が必ずしも和食とは限らないので、洋食や中華、イタリアンなど畑は違えど、ある程度の調理の一般常識や用語も知っておく必要があります。自分もよく修行先での賄いは中華系を多く作りました。大きな厨房だったので八宝菜やチンジャオロース、麻婆豆腐にエビチリなどなど、大皿に盛り込める料理が非常によく喜ばれたからです。今でもよく作るし、ちょっとだけ得意かな(笑)
当然ですが、逆に全く分からない、知らないジャンルもまだまだ永遠にあります。特に洋食のデミグラスソース系やクリームソース系は自分が好んで食べない、っていうか嫌いなんで興味も勉強する意欲、意識もないです(笑)大袈裟かもしれませんが美味しいって思ったことがないんです。
で。
だいぶ前の話になりますが、左のお気に入りにはいっているろしまさんの日々思う事のこちらを読んでみてください。
おお!!す、凄い!!これは本格的だ!!とは思いつつも、
でも実は本心は・・・この記事を読んでも・・・・(ごめんなさい)
この数日後、来店したろしまさんにうちの妻が、
「あのーーっ!!こないだのブログの!あれ食べたいんですけどっ!!!」といきなり押し迫る!俺は別に・・・・どっちでもいいけど・・・。
でもって翌日、律義なろしまさんは・・・・
デ~ン

届けてくれた!

しかもスタッフだけでなく、うちの家族の分まで!(驚)あ、ありがとう!!
う~む、どれ!では、いただきますか!

パクッ!
・・・・・・・・・・
んんーーーーーっ!!!!
う、うまーーーーーーいっ!!!!!
たまらないっ!!
スプーンが・・・・止まらないっ!!
今まで食べたのは何だったんだ!?ってくらい美味かった・・・・。
驚愕っ!!とはまさにこの事です。
そして、表現が合ってるかわかりませんが、ああ~・・・なんだろ?・・・なんか非常にショックでした。
嫌いだと思っていた料理が美味いんだと思い知らされた瞬間!
しかも、ろしまさんって料理の世界からもう随分と離れているにも関わらず・・・
とても考えさせられる出来事でした。
料理人は常にいや、もっと研鑽を重ねなければならいない。
やっぱり、自分はまだまだってことですね・・・・。
Posted by 金太郎そば at 20:36│Comments(6)
│蕎麦屋のまかない
この記事へのコメント
とても大切なことを教えてくれる仲間って本当にかけがえのない仲間ですよね♪
でも、金太郎さんもそれに気づくあたりが料理人として素晴らしいってことなんではないでしょうかww
しかし・・・美味しそうですねww
でも、金太郎さんもそれに気づくあたりが料理人として素晴らしいってことなんではないでしょうかww
しかし・・・美味しそうですねww
Posted by だし屋 at 2011年06月21日 21:32
私も・・どちらかという、魚の味とか、醤油の味を叩き込まれて育ったので洋物には、疎い所がありました。30代の頃は牛乳を使った料理で、ご飯を食べると言うのは、ご飯に牛乳をかけて食べるようなな嫌悪感がありました。
私がケーキを作り始めたのは30代、パンに於いては40代になってからの事です。でもこれは家族あっての事です。食べてくれる人がいなかったら出来なかった事です。バンとかケーキ時間のかかる分野に出た事で、例えばパンを作りながら、餡子を作るというような時間を上手く使って両方作って最後にはあんぱんにしてしまうというような事が平然と出来るようになりました。ろしまさんが50時間もかけてフォンドボーを作られたという所を読んだだけで・・これは美味しいだろうな。と感じられるのは、その手間以上に「時間が美味しくしてくれる」術を、ろしまさんはよくわかっていらっしゃる所だと感じました。
90年代に料理の鉄人という番組があり、和の鉄人、道場六三郎氏がチーズ対決で洋の挑戦者を退けた時にド肝を抜かれた事を今でも、はっきりと覚えています。
金太郎さんには食の想定外は持って欲しくないですね。
私がケーキを作り始めたのは30代、パンに於いては40代になってからの事です。でもこれは家族あっての事です。食べてくれる人がいなかったら出来なかった事です。バンとかケーキ時間のかかる分野に出た事で、例えばパンを作りながら、餡子を作るというような時間を上手く使って両方作って最後にはあんぱんにしてしまうというような事が平然と出来るようになりました。ろしまさんが50時間もかけてフォンドボーを作られたという所を読んだだけで・・これは美味しいだろうな。と感じられるのは、その手間以上に「時間が美味しくしてくれる」術を、ろしまさんはよくわかっていらっしゃる所だと感じました。
90年代に料理の鉄人という番組があり、和の鉄人、道場六三郎氏がチーズ対決で洋の挑戦者を退けた時にド肝を抜かれた事を今でも、はっきりと覚えています。
金太郎さんには食の想定外は持って欲しくないですね。
Posted by まこっちゃんのパパ
at 2011年06月21日 23:50

は、恥ずかしい…(ぽっ)
二代目がカレーやシチュー嫌いだとは知らなんだ
ある意味チャレンジだった訳ですね
二代目がカレーやシチュー嫌いだとは知らなんだ

ある意味チャレンジだった訳ですね

Posted by ろしま at 2011年06月22日 04:13
だし屋様
美味かったんです・・・非常に!日々研鑽なんですね~。
美味かったんです・・・非常に!日々研鑽なんですね~。
Posted by 金太郎そば
at 2011年06月22日 21:29

まこっちゃんのパパ様
ありがとうございます。
今、30代の料理人はおそらく全員が当時、TVに釘づけで観ていました。所謂、「料理の鉄人世代」です。まだまだ知らない食材や様々な調理法がある事は分かっていても、どこかで怠けてしまっています。引き出しをもっと増やしていけたらな~と考える今日この頃です。
ありがとうございます。
今、30代の料理人はおそらく全員が当時、TVに釘づけで観ていました。所謂、「料理の鉄人世代」です。まだまだ知らない食材や様々な調理法がある事は分かっていても、どこかで怠けてしまっています。引き出しをもっと増やしていけたらな~と考える今日この頃です。
Posted by 金太郎そば
at 2011年06月22日 21:37

ろしま様
恥ずかしいやろ~~~(爆)
本当にありがとうございました。ご馳走様でした!
今度作ってみよっかな~。
いや、やっぱり、またお願いしますね(笑)
恥ずかしいやろ~~~(爆)
本当にありがとうございました。ご馳走様でした!
今度作ってみよっかな~。
いや、やっぱり、またお願いしますね(笑)
Posted by 金太郎そば
at 2011年06月22日 21:40
