2012年02月19日
それぞれの思い・・・
いつもお世話になっている、みなみ妙見さんのヒロミチさん。
先日、長年通わせて頂いた旧店舗閉店のご連絡を頂き、寂しいとは思いながらも、せっかくなのでろしまさんと二人で最後の食事を頂きました。
甚六日記。
このお店には小学校の頃から来ています。もちろん先代のヒロミチさんの親父さんの頃からです。

今は亡き自分の父も
「ここで母さんとデートして俺達はくっ付いたんだ!」
とか、
「勤め人だった頃は給料日の夜は必ずここのカウンターで端から端までだった!」
と。
俺が「お寿司を?」って聞いたら、
「いや、酒だよ!お酒!空いたお銚子を横に寝かして端まで埋まったら帰るって事だ!」
他にも、物心がついて初めて連れてきてもらった時の事。
金太郎そばが忙しい日曜日の昼が終わった15時頃だったかな?部屋で退屈していた俺に
「おい、マサト!ちょっと1時間付き合え!」
そういって休憩時間中のこのお店に無理やり連れてこられて、
「おやじ!コイツ寿司が大好きなんだ!いいとこばっか握ってやってくれ!」
そう言って父は俺に二人っきりで寿司を食わしてくれたんだ・・・。
「でも絶対、お母さんとお姉ちゃんちには内緒だぜ!わははーーーっ!」
あの時、子供ながらも強烈に感じた美味しい!と思う寿司。
カウンターで食べる贅沢。
そして、母や姉に内緒ってキーワードから来るのだろうか?ww親父と二人っきりで食べる変な緊張感と・・・
ちょっと手が空いたその一瞬を子供ために注いでくれた父の優しさ。
両親の馴れ初めも含めww全てがこの店から頂いた最高の思い出。
時は流れ、板場は10数年前から親父さんからヒロミチさんへ。
自分も父からしっかり譲り受けました。
店だけじゃなく、いろんな人のいろんな思いもね。
切磋琢磨しようじゃありませんかww
そしてさらに念願の新店舗。
これはもう期待せずにはいられませんww